A Tsuchihashi Masahiro film

TRUTHS: A STREAM

自主上映への道

京都府綾部市で上映会を開催した 高本さんの報告

Film&Jazz in Ayabe ご報告 :2001/09/10(Mon)

 

綾部での上映&ジャズライブ楽しく開催させていただきました。

地元綾部でのメーリングリスト上でも「楽しませてもらいました」「今の時代に共感を覚える映画」 と感想をいただいています。 なによりスタッフ、演奏者自身が楽しんでいたようです。

今年の2月に学生時代の友人からのメールで槌橋監督の作品がベルリンで受賞した事を知りました。 実は学生時代の音楽仲間であった監督とは卒業以来15年以上会った事が無く、 消息も分からないままだったのです。 当然映画を製作しているなんて夢にも思っていませんでした。

そして3月に大阪シネ・ヌーヴォに見に行き、共感し、ぜひ上映イベントをしたいと思いはじめ 人口4万人の田舎で無謀にも企画してしまいました。

プロデューサーの吉川さんからイベント企画は大変です、と言われていましたが 「この作品に光を与えて下さる事を願っています」との言葉に行け行けでやってしまいました。

監督のライブ出演も快諾していただき、その他メンバーも学生時代の音楽仲間なので二つ返事で うけてくれました。 ドラムの飯田氏やその他のスタッフから「興行的に大丈夫か」と言われ続けてきましたが、 迷う事なくここまでやって来れたのは地元の応援してくれる方々がいたからです。

プレス関係への宣伝や当日の運営などサポートしてくれた小谷さんを始め、 チケットを買ってくれた人が自らチラシ配りなどをやってくれたり、 地元ネットワークを駆使しての宣伝販売活動など、大阪の飯田氏もこの話しをしたら驚いていました。 「俺は交野に寝に帰ってるだけや」と。

しかし開催2週間前くらいはぜんぜんチケットが売れなくて原因不明の頭痛に毎日苦しめられました。 「満員の観客で監督を綾部に迎えたい」との僕のメッセージに人々が動いてくれたのは直前でした。

8月下旬になってから地元紙の取材や口コミの効果もあり少しずつ売れはじめ、 直前には地元FM局の出演などで認知度はかなり上がり、入場者も予想を上回りなんとかかたち にする事が出来ました。

気持ちに答えて下さった監督や遠くから(神戸から)も来場していただいた方々、 地元スタッフのご協力に感謝しています。

北九州の小松さんがおっしゃっておられるように、見たい映画は自分の手で上映しても見よう、 という気持ちがあればうまく行くと思います。次回の上映のご成功をお祈りしています。

 

*****

Film&Jazz in Ayabe ご報告(技術編):2001/09/11(Tue)

 

会場の交流プラザ・多目的ホールというところはそういう名前のホールによくあるように、 映画の上映とライブ演奏する設備があまりしっかりしていません。

ビデオプロジェクターと100インチスクリーンはあるのですが、いくら会場がそれほど大きく なくてもこれでは小さすぎる。もちろん映写機もありません。 それどころか映写室に「35ミリ映写機が入らない」と当初言われていました。

会場のロールスクリーンでは真っ暗にならないので暗幕も設置する必要がありました。 そして機材の搬入口がないのと車が軽自動車しか横付けできないなど、この会場には苦労 させられました。

イベント前日の午後、まず暗幕設置作業にかかりました。 最初は屋外にガラス全面を覆う大きな暗幕をたらす予定だったんですが、 天候に左右される事でボツになり、ガラス内側にビニール製の暗幕を張り付けるよう計画変更。 これも押しピンが入る場所が無いとかテープが着きにくいとか難航しました。

スクリーンは縦3メートルくらいのを設置。 あの会場ではこれより大きいものは設置できなかったと思います。

滑車を取り付けるのも「外観に傷をつけるな」というお達しで一苦労。 映写機の方はなんとか映写室に2台入ったようですが、映写室内は映写機の下をくぐって移動する という狭さでした。

映写の方はなんとかできた後、音響でトラブル発生。 ノイズがどうしてもとれない。いろいろと試行錯誤を繰り返すもののあちらを立たせば こちらが立たず。映写屋さんは「モノラルならノイズがのらない」と言うけど、 映像、音響ともできるだけよい条件で上映したかったのにモノラルなんて最悪。

映写機の音声出力はかなり小さなものらしく、ノイズものりやすいようで、 ホールの音響などに経験のある僕も一緒になって悪戦苦闘。 ミキサーの入力チャンネルを左右入れ替える事でなんとか軽減させるのに数時間費やしました。

結局終わったのは夜の9時前でした。京都映画センターの金井さんお疲れ様でした。移動映写というのはなかなか大変なものだと実感しました。

ライブ演奏の方は音響機材を入れる体力も予算もなかったので会場にあるものだけでやりました。 ドラムは生音、電子ピアノとサックスとベースはPAを通してだいたいバランス良し。

映写機をくぐって向こう側に会場備え付きのミキサーがあるんですが、 音量調整に行くのも映写機をくぐらねばならないので大変です。 演奏中ハウったらどうしようかと心配しつつオペレーターなしでライブ開始!

調子の悪かった監督のベースアンプもなんとか本番中は音が出ていたようで 無事に演奏する事が出来ました。

 

Back / Japanese Index

Home